投稿日:2024.11.15
更新日:2024.11.15
当社は以前からSurePressというデジタルラベル印刷機を保有しており、
こちらの印刷機はお陰様で少量多品種のラベルをメインに常時稼働しております。
今回、デジタルラベル印刷機(TruePress)の新台を導入し
デジタル印刷機は二台体制となりました。
こちらの新台(TruePress)、いったいどこが従来機(SurePress)と違うのかと
言いますと、ざっくり下記のようになります。
それでは簡単に解説していきましょう。
ケースもラベルも添付文書もUV印刷ばかりの当社ですが、
デジタルラベル印刷の従来機は「水性インクジェット」でした。
そして新台の印刷方式は「UVインクジェット」になります。
大光さん、なんでそんなにUV印刷が多いのか?
と言いますのも…
印刷後にUV照射することでインキが即硬化するので、
インキ乾燥不良から来る様々なトラブルを回避できる、乾燥を待たずに
即次工程に進められるため効率がいいからです。
水性インクジェットの従来機ではインキの乾燥時間がそれなりに必要でしたが、
対してUVインクジェットの新台では即硬化&驚くほど塗膜が強い!
一般的な凸版UV印刷と同等レベルです。
従来機の印刷スピードは毎分約2m。
巨大なプリンターみたいな印刷機ですから、ヘッドが高速で動いて2m/分なら
そこそこかな、という印象でしょうか。
最新の新台はなんと毎分約50m!従来機の25倍速い!
そしてこれだけの速さということは、同じ時間でより多く印刷できるわけです。
今までのデジタル印刷機=低速・少量向きというイメージですが、
これからのデジタル印刷機=高速・少~中ロットまで幅広く対応可能になります。
流石に大ロットでは輪転機に負けますが、数万枚程度なら十分対応できます。
従来機に比べて滑らかな階調表現、小サイズ文字の再現、広い色域を実現。
特色もPANTONEの90%をカバーできます。
バーコードの印字品質も従来機ではCグレード前後で条件によって
ばらつきがありましたが、新台ではグレードB以上が安定的に出せます。
特徴として新台の印刷仕上がりは凸版印刷や従来機に比べて印刷表面が平滑で
光沢感があります。
一般的な凸版ラベル印刷の場合、印刷機に用紙をセットし、1ユニットに1色の版と
インキをセットして、印刷調整のために色数に応じて調整用の用紙が必要となってきます。
もちろん、調整印刷分の用紙は廃棄ですし、余剰インキの廃棄や溶剤での
インキ洗浄で少なからず環境負荷が発生します。
また、凸版ラベルの場合は色数が増えると当然価格も上がります。
それに比べてデジタル印刷は調整印刷が劇的に減らせるため、
調整印刷分の用紙や余剰インキ、洗浄のロスを大幅削減できます。
一般的なインクジェットプリンターに近いイメージです。
そして、これは結構重要なポイントですが、色数は関係なくなりますので
1色でも多色でも価格は変わらないのです(!)
小~中ロットで色数の多いラベルに特におすすめです。
通常の凸版印刷からの切り替えも含めて是非ご相談ください。